Ogura Manabu


「AAA格の投資対象しか投資しない投資家がいるなんて知らなかった」

公聴会でのゴールドマン・サックス社長に対する一こま。機関投資家に対してAAA格の格付け投資商品を販売するためにゴールドマン・サックスが組成した25のCDOをそれぞれ機関投資家に売っていた。

「ただゴールドマン・サックスの顧客というのは何も知らない個人ではない。プロの投資家である。リスクとリターンを知り尽くしているはずだからSECが主張するような説明責任はない」

というのがゴールドマン・サックス側の主張だ。良くないものを売るということは商売の倫理としては問題はある。壊れた時計を新品の時計として販売して詐欺だと言われても仕方がない。

ただ今回は投資商品だ。投資商品は上がるか下がるか分からない。だから今回は詐欺罪の未必の故意が認められるのは相当むずかしいのではないかと思っていた。

しかしこのSECの公聴会で論点が変化してきた。今はゴールドマン・サックスのような投資銀行が賭場の胴元をやりながらしかもバクチ打ちになるのはダメだろうという議論である。

そしてSECはゴールドマン・サックスの顧客軽視の姿勢を立証するため法務省に調査を委ねた。ゴールドマン・サックスに対する「詐欺」という強いレッテルはそのままに。

オバマの金融業界のオーバーホールに備えての布石を今のうちに打っておき、法案が通りやすいようにするのだろう。金融業界はこれら考えられている規制で投資銀行は資本が欠損し、そして収益を狙いにくくなるという。

金融で食ってきたアメリカは次、何で食うのだろう。

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