Ogura Manabu
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ビクトリア・ピークの散歩道から眺める香港

1929年の大暴落は10月、1987年のブラックマンデーも10月、リーマン・ショックは9月と何かの因果があるとしか思えない9月10月。株式市場も好調なので、こういう時には「次のダウンサイクルはいつ始まるのだろう」と身構えてしまう。ほとんど職業病だ。

なので、久しぶりに歩いたビクトリア・ピークの遊歩道では現実以上に空気がおいしく感じられた。ここ数ヶ月くらいは、株式市場が下がってきたら… どれくらいのペースで買い増していけばいいのか考えを巡らせていた。

次にダウンサイクルはリーマン・ショックの時よりも軽くなると予想している。QEが終わり、利上げが始まったとしても急速に流動性が干上がって大きなデレバレッジが起こるようなことは起こりにくいとふんでいる。

大体、株式市場がダウンサイクルを迎える直前は病的に楽観的なムードが漂っているものだ。「もう株式市場は下がらないよ」とあちこちで聞こえたりする。

また、「バブルの物語」でジョンガルブレイスが書いているように「暴落の前には天才がいる」。金融市場からリターンを引き出すための革新的な方法が喧伝され、誰かがウォール街のスーパースターとして崇め奉られていれば暴落は近い。

しかし、今は楽観的なムードもスーパースターもいない。つまり暴落の条件が揃っていない。しかし10-20%の調整局面が起こりそうな材料は揃っている。こういう時は、取引コストと再エントリーの難しさがあるので売買をしないことが鉄則。

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