Ogura Manabu
簡単にいうと、パイが拡大していた時期には労働組合は必要な組織であった。雇用は十分に確保されるにもかかわらず、肥大化しがちな資本家の強欲から雇用を守るためである。

しかし、ヨーロッパのように10年前からのレバレッジを解消するこの時代においては、経済はパイの取り合いである。

資本家は会社の経営を維持するために借金をたくさん返しながら、同時には将来きたるべきビジネスチャンスあるいは経済ショックに備えてより多くのキャッシュを準備しておきたい。しかし労働者そして労働者が組織する労組は(自分自身の)雇用を維持するため給与水準や福利厚生は絶対譲らない...

このこと自体、別に悪いとは言わない。要するに選択の問題である。同じデレバレッジの時期にあって、ヨーロッパの失業率が異様に高いのも労組が強すぎるために起こっているのではないかと思う。

もちろん資本家の強欲のインフレーションに歯止めをかける必要はなおも存在するのだが、その線引の潮目みたいなものが変わってきそうだ。ヨーロッパの景気はもちろん良くはないがさりとて断然に悪い訳でもない。これまで「労働者にやさしいヨーロッパ」だったが、これからもそうであり続けるといいけれど。

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