
最近のテクノロジー系のニュースといえば、Twitterが上場したことが話題となった。
アップルやグーグルをはじめとして、不景気中にはテクノロジー系のファンドは好んで保有される対象だった。なぜなら、彼らはキャッシュリッチだったからだ。多額のキャッシュを会社に溜め込んでいるということは、それだけで良い投資対象と見做される。カネがあるんだから、多少のことでは倒産したりしないだろうという。クルマや住宅など、金利動向と景気サイクルに影響されがちなブルーチップとテクノロジー系は別物だと見做されていた。
キャッシュだという以外に特定の投資家に愛される理由はたぶん、投資家にとってはテクノロジー系へ投資はウキウキさせるものもあったのではないか。
たとえば「アップルなら(かつてiPhoneがテック業界のみならず世界に多大なる影響を与えたように)世の中を変えてくれるのではないか」という期待がある。僕もそれを期待している人間の一人だが、そういう期待はテクノロジー系ではない産業にはない特徴だ。
先週、バンク・オブ・アメリカのリサーチによるとテクノロジー系株式からの投資流出額が他のセクターを抑えて一番となったと報道された。
この動き自体はそんな大げさに取り上げるほどのことでもない。先週はリスクオフという大きなフレームワークの中での瑣末な出来事だ。
それに、産業自体が売りこまれている傾向もない。しかしリーマン・ショック以降軽いテクノロジー系バブルだったので何かティッピング・ポイントが来るのかなと思っただけである。
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