Ogura Manabu

中国人富裕層のリッチ層の資産オフショア化はよくニュースにもなる


たまに「中国人富裕層のマネーを取り込むにはどうすればいいですか?」と聞かれることがあるので、ここで僕なりの回答を書いておきたい。

1. そのほとんどが、灰色マネーだと心得ること

中国人富裕層が富裕層になった理由は、その多くが不動産取引に絡むものだ。農民から不動産を安くで買い上げてデベロッパーに売却する、その差額である。またそれ以降の差配により得る賄賂なども含まれる。ビジネスで稼いだものだと思わないことだ。

なので中国人富裕層は極端にプロファイルされることを嫌がる。数十億円以上の商業不動産を取引する場合によく売る方は「買う人間の身元をはっきりさせろ」と要求することが多いが、中国マネーを期待するならそれは無理だと思ったほうが良い。灰色マネーだとわかると、中国では死刑になる可能性もある。身元を明かすということは、自分の命を誰かに預けるのと同義だ。

2. 社長が出てこい

御用伺いだからといって、部下に任せたりしないこと。中国人はメンツを重んじる。自分より格下の相手をよこしたとなっては、それだけで話がご破算になる。徹頭徹尾社長が対応すること。

3. ポジティブな言葉を鵜呑みにしない

中国人が日本人を饗応する場合、ほぼ100%、その日本人は良い気持ちになって帰っていく。それはテーブルの支配者(=その中国人)のメンツにかけて良い対応をするからだ。

良い気持ちになってもらうことが目的なのだから、日本に対する美辞麗句が並べられる。日本人は「この人とだったらビジネスがうまくいくかもしれない」と思う。しかしそれからしばらくたっても商売が始まる気配がない。何度かそれを繰り返しているうちに諦めてしまう…

その中国人が日本人であるあなたをもてなすとき、それはあなたから何か利益を引き出そうとしている訳ではない。あなたに擦り寄っている訳でもない。額面通りに心地よい言葉を受け取るだけでは商売は始まらない。

4. プレゼント攻勢をかけよ

本当にその中国人富裕層を落としたいと思っているなら、可能な限り関心を示す必要がある。それはちょっと恥ずかしいくらいの関心を。食事をした後なら、食事のお礼の手紙、出張に行ったときのちょっとしたお土産とか。本人はもちろん、奥様やその子どもたちの関心も把握するべきだ。

5. 酒の席の話は絶対に忘れてはいけない

会社の会議室で話すのは部下である事務方だ。社長同士は酒の席で話をする。会議室で話はしない。そしてその酒の席では距離を縮めるための不真面目な会話は許されるが、下品であってはならない。また白酒を大量に飲まされて泥酔したとしても仕事の話、コミットメントに関わる話は絶対に忘れてはいけない。

饗応のテーブルはあなたをもてなすためにセッティングされたものではない。ホストのメンツのため、そしてあなたを試すためにもうけられたものだ。酔っ払って大事な話を忘れてしまうような人間とは、付き合わない。

6. いったん中に入ると楽ちん

中国人は内の人間と外の人間を峻別する。いったん中に入ってしまうと外の人間が持ってきた話と中の人間が持ってきた多少条件の悪い話であれば、当然中の人間が持ってきた話を優先する。というか外の話はそもそも聞かなかったりする。



ファーストコンタクトから中に入るまで、通常半年くらいはかかると思っていたほうがよい。中国人富裕層は計算好きだが、その人となりを知らずにコスパやメリットベースで考えることはない。誰からその財やサービスを購入するのかが決定的に重要なのであって、その財やサービスを中国人向けにカスタマイズしたからといって自動的に売れることはあり得ない。

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