Ogura Manabu
1

逆の意味で。

ブルームバーグによると、2012年ウォール街の証券会社の売り推奨トップ50銘柄の平均リターンはS&Pを7%上回っていたという。これはすなわち、ゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーが出してくる「(下がるから)売っといたほうがいいよ」というレポートの逆張りをしてればインデックスよりも良いリターンがあげられる、すなわち買った株があがるということになる。

ちなみに2013年も同じ結果になりそうである。

S&P500が今年27%上昇しているが、証券会社推奨の「買い」銘柄は平均で22%、逆に「売り」銘柄は平均で75%。(荷重平均ではなく算術平均)

これから言えることは、証券会社のアナリストの意見を無視したほうがいいばかりか逆張りすることでインデックスよりも高いリターンがあげられる可能性がある、ということだ。

常々思い、自戒の念も込めて言うがアナリストは「現在起こっていることを正しく解説する」だけであって「将来起こりそうなことを予見する」ことは苦手である。

そしてアナリストが自信をもって「買い」推奨を出せるときにはその企業や業界をとりまく数字が良くなっているが、ビジネスサイクルの良い部分はそこで終わって悪いサイクルが始まるときが多い。

アナリストは投資家をサイクルに乗せて売り買いを頻繁にさせなきゃいけない、という使命を負っている以上ブルマーケットで売り推奨ばっかり出したらその会社での昇進は難しい。

要するに予想が外れたときでも「あの場面であぁいうふうに予想するのは仕方がない」というエクスキューズを残せる余地の中で会社の利益を最大化するという職人芸がアナリストには求められているのだ。正しい予想をせよ、と期待するほうが無理。

コメントを投稿するにはログインしてください