Ogura Manabu


李嘉誠は世界第八位の富豪である。上のWSJのビデオは「中国人ビジネスマンは李嘉誠から何を学べるか」というタイトルでの学者とのインタビューだ。

李嘉誠の教え。

借金には気をつけろ

もしこれが、単に借金まみれで破産したふつうの市民から出ていれば「なるほど、借金とは怖いものだな」という感慨を一瞬もって終わるのだが不動産という通常莫大な借金がつきものの事業で世界有数の資産家になった李嘉誠から出た言葉であれば別である。

土地を買う・建物を作る段階においておそらくほとんどのデベロッパーは銀行から借金をする。ビデオにもあるが、中国の場合は特にキャピタル・マーケットが発展していないせいで市場からリスク資産を調達することができずに銀行を頼らざるを得ない状況にあるからだ。

イケイケのときに債務を大きくふくらませて経済が下降したらドボンしてしまう、という光景は洋の東西を問わずに見られる現象だ。不動産デベロッパーの場合、土地を仕入れたり建物を建設したりすることは事業活動の根本であってそれらを途中でやめてしまうことができない。

大体において、土地も建物も高値づかみをするときは銀行が耳元で「貸しますよ」とささやいていることが多い。それにうっかり乗ってしまうと後は地獄を見るのだが、李嘉誠はそのコントロールを今まで完ぺきに行ってきたのだろう。

ビジネスをより速く拡大することと適度な債務コントロールは卓越した知見がないと不可能だ。だから李嘉誠はすごい。

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