Ogura Manabu
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オーパスのテラス。資産200億円以上ないと、そもそも内覧すらさせてもらえない

昨日絶賛した李嘉誠だが、彼が率いる長江集団の建てた不動産は、そのほとんどが「安かろう悪かろう物件」である。香港人に言わせてみれば、80円のものを100円で売ろうとしている、という。

実際に長江集団の中で働く人に聞いても、価格コントロールは非常に厳しいらしく下請けをガリガリいじめて最安値を取ってこさせるらしい。中の人は上からのあまりに厳しいプライスコントロールのプレッシャーが嫌になって仕事をやめようと考えているという。

しかし香港人の不動産すごろくでいうと、若くて給料の安いときには長江集団の安かろう悪かろう物件を購入し、それから徐々に不動産のクオリティを上げていく。

そして不動産すごろくの最後に来ればいいなと考えられるデベロッパーがスワイヤ・グループの物件である。

スワイヤ・グループは航空会社のキャセイ・パシフィックを抱えるグループで、その不動産部門はいわゆるエントリーレベル物件ではなく、高級不動産ばかりを建築している。また作りも非常にしっかりしていることが評判で、スワイヤが建てた不動産に住んでいることはちょっとしたステータスだ。

そのスワイヤ・グループが建てたマンションの中でも最も高価で最もシンボリックな建物が、ビクトリア・ピークにそびえる「オーパス」だ。

500平米少しの12階建てのこのマンションは、借りると毎月家賃1,000万円、買うと60億円という超弩級の建物での一フラットが売りに出されていた。

もうすぐで決まりそう…というところまで報道されていたが、結局ディールはまとまらなかったためスワイヤは販売自体を取り下げるという。

取引がもしなされれば、三菱地所がロックフェラーセンターを購入したときのようなバブル最後の象徴的出来事となるかと思っていたのだが。ちょっと残念。

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