Ogura Manabu
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1. 年間の支出水準をあらかじめ決めておく

歳を重ねていくごとに、支出が増えていく。特に子供を抱えている世代はその増え方は尋常ではない。しかし、その尋常ではない増え方を自覚しているかどうかは、ファイナンシャル的にゴールを目指すためには大切なことだ。

たとえば、年間に400万円の支出があるとあらかじめ分かっていてつかう1万円と、そうとは自覚していない1万円では1万円の重みが違ってきたりする。支出を切り詰めろ、と言いたい訳ではなく収入に対する支出の重みを知ってカネを使うことが大切だ。

僕の場合、毎年12月の出費がそれ以外の11ヶ月の平均の倍くらいになる。それ自体が問題な訳ではなく、12月のペースで1月もついつい出費を重ねてしまうことだ。香港はクリスマス、お正月、旧正月とショッピングやら宴会やらどんちゃん騒ぎが続くのだが、12月が終わったらすぐに出費水準を元に戻すよう心がけている。

2. 借金を可能な限り返す

借金を早めに返済することはどのファイナンシャル・アドバイザーも口を酸っぱくして言うことである。住宅ローンはもちろん、学生ローンやクルマのローンなど意外と手をつけやすいところをほったらかしにしている場合がある。

借金を返すのは家計が軽くなるという意外に精神的な効用が大きい。足についていた一つの鎖から開放されることは、自分の心の動きを軽くする。

3. 相続プランを考える

「相続する程度の資産なんてないから」といっていざその段階になるとモメるのが常である。相続資産を明らかにするだけではなく、誰にどれだけ残すのかは毎年アップデートする必要がある。

4. 保険の見直し

これは保険の保障がどれくらい必要かを考えることでライフプランを見なおすきっかけにもなる。

5. 資産ポートフォリオの棚卸し

おそらくほとんどの投資家は資産が吹く(上昇する)に任せてホッタラカシにしがちであるが、吹いた資産を、吹いていない資産に割り当てなおす(リロケーション)するタイミングを年に1度は持っておいたほうがいい。

6. 緊急資金が十分かどうかを見直す

「資産運用で何が一番大切か」と問われれば、「キャッシュだ」と即答する。将来投資に回すためのキャッシュではない。キャッシュで置いておくためのキャッシュである。すなわち普通預金口座に入っているカネのことだ。

なぜそれが大切か、というと資産運用には10年20年という嫌というほどの時間をかけなければいけないのだが途中で生活資金がショートしてしまうとまずこの資産運用に回していた資金に手をつけてしまう。

たいていは景気の悪いときに手を付けてしまうので、売値としては適正ではない安値で売ってしまうことが多い。

そういった緊急資金が十分にあれば、もしもの時にうろたえることはなく、資産運用に回していた資金にも手を付ける必要はなくなる。したがって、必然的に資産運用の成功率を高めることとなる。



年末年始、寝て過ごすのもいいですがこういうことをキッカケにして自分のファイナンシャル状態の棚卸しをするのもいいですよ。

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