Ogura Manabu
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経済を理解する切り口の一つに、ビジネスサイクル・モデルがある。景気拡大から景気後退、次の景気拡大までを一つのサイクルとし今どの辺りにいるかを判断するやり方だ。通常、このやり方は景気拡大局面を"初期""中期""後期"の3つにわけ、後期のあとに"景気後退"が続く。

もちろん、判断自体は恣意的ではある。どの指標がどれくらいまで行ったから、景気拡大局面から後退局面に移行した、などとは言えない。どの指標を重視するかによっても判断はかわってくる。

しかし、こういう切り口のおかげで平均的な投資家はどういうマインドでいるのかがある程度理解できる。

ちなみに上の図はフィデリティのビジネスサイクル・モデルだ。ドイツ、アメリカ、日本が景気拡大局面の"中期"にいる。フィデリティによると、"中期"では

成長スピードがピーク
信用創出が強い
企業業績もピーク
金融・財政政策は緊縮的でも緩和的でもない


という特徴があげられている。そこに3つの国が並んでいる。日本はQE後発組だが景気サイクル上はドイツやアメリカの先を行っている。そして中国はもうすぐ景気後退局面に突入しそうだ、とフィデリティは考えている。中国が景気後退すれば、当然日本やアメリカ、ドイツなど中国に多くのモノを輸出している企業は足を引っ張られることになる。

次の景気後退は中国発になる、という巷のうわさはビジネスサイクルからも推測できる…ということになろうか。

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