Ogura Manabu
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ジョン・ツァン


シンガポールは過去10年間で120万人のスキルある外国人労働者を受け入れた。これは労働者人口の3分の1にもあたる。すなわち3人に1人がシンガポール人でない労働者ということだ。

それくらいドラスティックに移民労働者政策を行ったからこそシンガポールは香港を凌駕するようになった。香港人もそれに学ぶ必要がある…

と香港の財務大臣のジョン・ツァンが発言している。

シンガポールと香港はよく比較されるが、最近では中国成長の鈍化もあってシンガポールに競争力や潜在可能性の点で"負けてる感"が出てきている。

移民労働者に対しては、現地香港人の仕事がなくなっちゃうじゃないか!という声も聞かれるのだがシンガポールではそんな声は聞かれない。

すなわち、グローバル競争の中では好むと好まざるとにかかわらずスキルのない労働者は淘汰されていく。淘汰されたくなければ労働市場において「買われる」に値する人材になるか、自分で自分の仕事を作り出す、起業するしかない。

それは、弱者にやさしくない社会であることは確かである。世の中は仕事ができる人だけで構成されてはいないし、病気で仕事ができない人たちだって多くいる。ただ、シンガポールは住宅制度などで自助の精神を福祉にも取り入れているせいか、香港のように低福祉であることに対する文句はほとんど聞かれない。

実に上手に運営されている国である。

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