Ogura Manabu
1

人民元が安くなっている。

これ自体、はっきり言って予想していたことではある。人民元を永久に上昇させていくことはできないし、中国経済に対する見方が弱気になればそれだけ人民元が売られる原因になる。

それに、共産党は"経済の成長"と"投資/輸出から消費へ、という転換"という人民元からみれば相反する目標を同時に達成する必要に迫られている。もっとも問題はもうそんなに簡単ではなく人民元安を放置すれば外国の投資家の"人民元は上昇する"という期待が冷めてしまうこともある。

中国は今年も7.5%の成長を目指しているが、これは失業率の悪化を防ぐという目的が先にある。共産党が改革をしようとすると、おそらくそれは中国経済がかなり健康な状態でなくてはならない。不健康な状態で改革を実行すれば、至上命題である失業率の悪化が引き起こされ、その究極の目的である政権の安定が阻害されることになる。

習近平政権になってから、中国は改革を優先してきたフシがあるがここで人民元が下落し外から中国をみたときに中国に対する投資の旨味がなさそうだと分かれば、投資家は手のひらを返したように中国から逃げるだろう。

ただし、人民元のコントロールは共産党の手中にある。急激な変化を好まない共産党がいきなり人民元を自由化しすべてを市場に任せたりしない。

コメントを投稿するにはログインしてください