Ogura Manabu

ジェレミー・シーゲルの本。



ロシアのクリミア編入の後の米国株式市場が好調である。政治的な事象だけでは株式市場に大きな影響を及ぼさない…という好例である。メディアは「すわ冷戦の再来か」と刺激的なことを言う。それに株式市場も反応する。しかし真実はいつも激烈な論調で語るメディアよりもマシだ。

これがキッカケで15-20%の調整局面に入ってもおかしくはなかった。なにせQEは縮小されるし、住宅市場は軟調。

しかしここでマーケットのタイミングを図ると、平均的に1%資産を失う。これは統計で明らかにされていることであるが、「ここは少し様子見で」的なことをしていたら、そうでない投資家、すなわち市場から頑として出て行かない投資家と比較して1%リターンが少ない。

投資は長期でなければいけない、という言葉の中には「市場に出たり入ったりしてはいけない」という意味も含まれる。

ただ、事実として今後の何かのショックがあれば市場はするすると後退していくかもしれない。1年に1度は10%の下落が、2年に1度は20%の下落が、3-5年に1度は30%の下落が、人生に1,2度は50%以上の下落がある。株式市場はそういうものである。そして市場に残った人はいつも市場に出入りする人からリターンを奪う。

"Volatility scares enough people out of the market to generate superior returns for those who stay in."
ボラティリティは人々を怖がらせて市場から撤退させる。しかし市場に残った人はそこから超過リターンを得る

ペンシルバニア大学ウォートン・スクール ジェレミー・シーゲル教授

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