Ogura Manabu
アメリカのIFA業界では一定のアドバイス・フレームがあって、細かい好みはあるもののほとんどこれに従って行われる。短期的にリターンを出す方法は早々に諦めてもらい、長期的にマーケットからリターンを出す方法だ。ポートフォリオの手数料差し引き前のリターンは過去10年間で年利6-7%といったところ。

この"アメリカ式"は別に新しくない。数十年前から同じことが繰り返し言われていて、資産運用のノウハウとしては洗練の極みに到達している。

一から自分が考える資産運用を考えていくのも一つのあり方だとは思うが、アメリカ式は全世界標準たりうる。すなわち日本人でも香港人でも誰でも同じやり方がほどよく当てはまる。完全に誰にでも当てはまるわけではないのは、個々人によっていくらか調整しなければいけない事項があるからだ。

アメリカ式は、

1. 生活資金と今後5年先のライフイベント資金を用意
2. それ以外を資産運用にまわす。リスクレベルと年齢に応じて株式と債券の割合を調整


これだけである。


まず1.は、Cash Reserve Account(キャッシュリザーブアカウント)の確認、といってこれは当面の生活費経費(最低でも3ヶ月、長くて1年)を万が一に備えて普通預金やMMFなどすぐに取り出せる資金として置いておき、また結婚やクルマの買い替えなどで将来5年以内に発生する資金需要もまた普通預金などに置いておく。この口座をCash Reserve Accountという。

要するに普通預金口座のことだったりするのだが、生活経費、ライフプランにあわせて意識的に行う点が重要だ。

そして2.ではリスクレベルに応じて株式と債券をファンドで運用する。ウォーレンバフェットも言っているように、株式を意味がある程度まで分散するのは個人ではなかなかできないからファンドで代用するのだ。

さらにこの株式と債券の割合は「110ルール」といって110から自分の年齢を引いたものをポートフォリオにおける株式の割合にする。たとえば40歳なら110マイナス40で70%を株式とする。年齢があがるごとに通常はリスクレベルも下がるから、債券割合が増える。

資産運用は、何を買うかも大切なのだが運用を目標どおり終えることのほうが100倍大切だ。だから1. で当座の資金の余裕を見、2. で自分にあったリスクをとって騰落を怖がらないことを重視する。

ちなみにアメリカ人と日本人ではリスクに対する考え方はほとんど一緒であるらしい。アメリカ人だからといって積極的にリスクを取りに行く民族ではないのだ。なのでこのアメリカ式は日本にも十分に適用可能だ。

コメントを投稿するにはログインしてください