Ogura Manabu
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モーニングスターのクラウンレーティング。日本の投資信託でも「モーニングスターの格付けが高いですよ」という言い方をされて購入の動機となることは多いのではなかろうか。

クラウンレーティングは投資信託の成績が、同ティア内でどれくらいパフォーマンスやコストなどでどれくらいのポジションでいるのかというものだ。クラウンが多ければ多いほど、似たような投資信託と比較して"品質が高い"とされている。

結論からいって、僕らはモーニングスターのクラウンについては一般投資家とはかなり違う見方をしている。

僕らはクラウンレーティングが高いものは基本的には買わない。なぜなら、上のような統計的な事実を知っているから。

アクティブファンドで10年以上のトラックレコードがあるもののうち、モーニングスターのクラウンレーティング(星)が、

星3つから星4つに格上げされたとき
星4つから星5つに格上げされたとき


そして

星3つから星2つに格下げされたとき
星2つから星1つに格下げされたとき


のこの4パターンのうち、レーティングが格上げ/格下げされてからもっとも高い成績をあげるのは最後の「星2つから星1つに格下げされたとき」なのだ。

要するに今、投資信託を買うのであれば将来的にもっとも高いリターンを上げるのは星4つ星5つのものではなく最近星1つ2つのものを買うといい。

しかし、このことはおそらくほとんどの個人投資家の直感に反するはずだ。そして銀行員や証券会社の人もこの事実を知らないので「星5つなので良いファンドですよ」などと言って売ったりする。

星1つのものが将来3年で成績が上がる理由は、単純に平均に回帰するからである。リターンを生成する理由というのはマネージャーによるところは実は少ない。しかし、星1つに落ちたときにマネージャーの投資スタイルが変化してしまえば、もうそのファンドには投資する価値はあまり残っていない。平均に回帰するかどうかがわからなくなるからだ。

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