Ogura Manabu

香港のお隣のマカオのカジノで、ハイローラー(高額の賭け金で遊ぶギャンブラー)のテーブルを一度でも覗いたことがある人なら多分こう思う。

こんなことが長く続くとは思えない

と。まだ30代と思われる、あんまりギャンブルに興味のなさそうな女性が周囲にボディガードを何人も従わせて毎回300万円分のチップを張る。負けてもほとんど気にしていない様子で。

彼らハイローラーたちが興じるのはほとんどがバカラ。バカラは下一桁の数字を比べる単純なルールでポーカーのような統計的要素がなく"運"だけで決まる。しかし既に300万円を一回のバカラで張れる人がいまさら運試しする必要はない。

そもそも不正に送金すべきカネがあって、オマケで遊んでいるのだ。マカオのジャンケットに頼んで大陸内から資金をマカオに送金し、そのカネの一部を送金を手伝ってくれたジャンケットへのお礼としてカジノで遊ぶ。ジャンケットはカジノからバックマージンを得る。

マカオのカジノは既に450億米ドルとなっている。ラスベガスが60億米ドルなので7倍以上だ。

そして、マカオのカジノ収入のさらに4倍の"Ill-gotten funds"(不正なカネ)がマカオ経由で外国に流れているというレポートを見つけた。それって20兆円… 中国のGDPはざっくり1,000兆円として、2%ものカネがマカオ経由でどっかに行っている。

カジノのジャンケット、そして質屋という名の地下銀行があんなに薄いスプレッド(送金手数料0.1%+50香港ドルとか)で儲かるのには理由があるわけだ… 20兆円の0.1%は200億円で、その200億円を黒社会の人たちは分けあっている。

これから中国は低成長の時代に入る。習近平はそれを賄賂と不動産と高級品で動く中国経済を普通の姿にするためのコストであると考えている。

中長期的にはアジアの各地域の所得が増えていくに従って、カジノなどのゲームビジネスは成長を続けるだろうけれど。

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