Masuda Hiroaki
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 株価水準が果たして適正なのかを判断するのには様々な指標があります。これらの指標を用いることでめちゃくちゃに高い株式を買うことは避ける事ができます。
今回はPERとPBRについてご紹介します。

 

まず一つ目は将来稼ぐ能力に着目したPERという指標です。これはその年に稼いだ収益と、株価の関係を表したものです。

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 たとえば今年1億円稼いで、株価が10億円だとするとPERは10倍です。すなわち将来的に今年の10倍稼ぐだろうと予想されることになります(これは将来儲ける力が強いと市場からみなされていることになります)。 
 
  株式市場で人気を集める企業はやはりPERが高くなる傾向があります。すなわち、その会社は将来を有望視されていることになります。ただここで気をつけておかねばならないのは、有望視されている、ということと実際に有望であるということは全く違うということです。もしかするとその株式が買われているのは単に人気があるからかもしれません。ニュースでよく触れられる株式は、実際に値段が上がりやすいのです。
  
  ですのでPERは「どれくらい人気があるか」ということを表す尺度にはなり得ても、将来ほんとうにその株価に見合った稼ぎを出すのかは分かりません。ただ、業界平均でPERが5倍のときにその会社だけ突出してPERが高い場合は、その株価を支える原因があるはず、ということになります。
 
 
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 2つ目はPBR。これはその会社が今すぐ解散したとして、どれくらいの価値があるかを判断します。株式を所有する、ということは会社が清算した場合に株主に残余財産を分配する請求ができるということでした。また会社が解散するということは、資産をすべて現金に変えて負債を支払うことになります。負債を支払ってなお、余る資産を純資産と言います。
  
 たとえば、株価が現在の価値と将来の価値とを合算したものであるとすると、PBRは純資産と比較して株価が適正かどうかを判断します。たとえばその会社の純資産が10万円で株価が10万円のときと、純資産が10万円で株価が100万円のときとでは投資するときによりリスクをとっているのは100万円のほうです。なぜなら、その株式を保有した後ですぐに会社が解散したとしても、100万円支払ったのに10万円しか戻ってこないことになるからです。
 
 ちなみにPBRが1倍を下回るケースもあります。これはすなわち、会社を今すぐ解散させても株価以上の価値が戻ってくるということになります。全くその会社の将来が期待されていない、極度の経営不振状態であると言えます。
 
 このように、たとえば株価が割安か割高かを判断するための指標はありますが株式市場は投資家の期待と不安で揺れ動く生き物のようなものなので、将来の株価を予想することは非常に困難であると言えます。とはいえこの枠組を知っておけば、異様な熱狂の中にいるのかどうかの判断は可能になります。
 

 

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