日本人チーム

香港のガイドブックで行きたいレストランをチェックし、いざそこに訪れたものの既に潰れてしまっていた。という経験をしたことはありませんか?


香港はお店の流動がものすごく早い場所です。「ここだ!」と決めたらお店を数週間でオープンさせ、思うように売上が出なければたった半年で撤退させてしまうようなことが多々あります。


その理由の1つに異常に高い家賃があげられます。


例えば私の友人が中環という香港の中心にある街の起業家支援施設(PMQ)でお店を出しましたが、起業支援の施設であるにも関わらず6畳程度のテナント料は、なんとHKD30,000(約JPY 480,000)もするそうです。


そんな起業家を始めとしたスモールビジネスを営んでいる人々にとって過酷な状況の香港ですが、家族から受け継いだスモールビジネスを成功させている若者達がいるようです。


ファミリービジネスを飛躍させた若者たち South China Morning Postで、「How three small Hong Kong businesses thrived after the kids took over」という記事を発見しました。


記事は、親や祖父の世代から受け継いだファミリービジネスを成功させている若者たちにスポットを当てています。

 

Koさん兄弟の場合



Koさん兄弟は会社経営の経験がほぼ無いにも関わらず、お爺さんが1941年に開業したチャーシューレストランを引き継いだ。お店は2008年の世界経済危機の時に閉店の危機を迎えたが、そんなピンチに立ち上がったのがKoさん兄弟だった。


2009年にそれぞれ資金を出しあいお店を再オープンさせた。 チャーシューの調理法はおじいさんのレシピに忠実だが少しアレンジを加えている。Koさんは「香港でよく見かけるチャーシューレストランは小汚い場所が多いですが、私達は清潔感とフードメニューの質を第一にしています。」と語る。


そんなKoさんのレストランは無事先月ケネディタウンで支店をオープンさせることに成功し、着実に売りげも伸びている。

 

Miruさんの場合



Miruさんは中国の伝統的刺繍靴やスリッパを販売している雑貨屋さんを受け継いだ。Miruさんは3代目にあたる。大学でデザインを専攻していたMiruさんは、お店を引き継いだ後これまでお店でやって来なかった様々な手法を取り入れていきました。


・靴やスリッパの種類を多様化

・カスタマーサービスの提供の仕方

・お客自身に作ってもらえるワークショップの開催

・SNSを利用した宣伝活動


新たな手法を取り入れ再起に向けたお店は現在コーズウェイベイとヴィクトリアピークに構え、長蛇の列が出来るほどの人気ぶり。


ビジネスのコツは、「通常伝統的な中国の刺繍靴は過ぎ去ったものとして扱われてしまうので、新しいファッションとして若い世代にアプローチしていかなければならない。」とする一方で「商品のデザインは伝統を維持することにも注意しなければ常連客が離れていき、ビジネスの根底が覆ってしまうので急激な変更はしてはいけない。」としている。


現在彼女はデザイン学校の生徒たちの育成と靴作りのプロセスを書き綴った本の出版を考えている。
 

知る人ぞ知る店がトレンド?



記事の中の若者たちは、伝統的な商売を今の時代に上手く合わせることで成功しています。周知の通りどんなビジネスもトレンドを掴むことが重要ですが、次に香港に来るトレンドは何でしょうか。


今ニューヨークで流行っているバーをご存知ですか?


アメリカの禁酒法時代に存在していたバーを現代風にアレンジした「隠れ家的バー」が今流行しているそうです。


例えば、お昼は散髪屋やおもちゃ屋を営んでいるお店が、夜になると店の奥にあるスペースでバーを開店させて、看板も宣伝もなく口コミだけの営業で人気を博しているそうです。


そのアイデアをインスパイアしたかどうかは定かではありませんが、香港に超VIPだけが訪れる、知る人ぞ知る創作和食屋さんがあります。


そこでウェイトレスをされている方に聞いたのですが、そのお店は大小の個室が4部屋あるだけだそうで、お食事代はランチがお一人様HKD3,000(約48,000円)、ディナーがHKD5,000(約80,000円)という破格なお値段設定。


しかも広告や営業活動は一切していないにも関わらず、そのお店は中々予約を取ることが出来ないほど人気だとか。


家賃高騰が頭痛の種ではある香港ですが、まだまだ発掘されていない香港ドリームは隠れているようです。

コメントを投稿するにはログインしてください