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<初めて生活費が高い都市ランキングのトップ10に入った香港>

 

 年に2回、世界140都市のおよそ160種類の物品とサービスの価格を対象に、アメリカのニューヨークを基準として英エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)が「worldwide cost of living survey」という調査を行っている。(住宅費は含まれていない。)

 

 香港は今回の調査で第9位にランクイン入りした。香港は2003年以来これまでトップ20位内にランクインはしていたものの、トップ10入りしたのは今回が初めて(前回の調査では13位)。1位はシンガポールだった。(東京は11位)

 

 今回トップ10入りとなった主な要因は、パンや牛乳といった基本的な食品コストの上昇によるもの。香港の食料品の平均価格は、基準のニューヨークに比べ31%高く、1位のシンガポールに比べ11%高い。例えばシンガポールと比べた場合、牛乳(1リットル)の平均価格は、香港=USD4.24、シンガポール=USD2.7。食パン(1kg)の平均価格は、香港=USD4.31、シンガポール=USD3.54となっている。


 

生活費が高い都市ランキング

 

1. シンガポール

2. パリ

3. オスロ(ノルウェー)

4. チューリッヒ

5. シドニー

6. メルボルン

7. ジュネーブ

8. コペンハーゲン

9. 香港

10. ソウル


 

生活費が安い都市ランキング

 

1. カラチ(パキスタン)

2. バンガロール(インド)

3. カラカス(ベネズエラ)

4. ムンバイ(インド)

5. チェンナイ(インド)

6. ニューデリー(インド)

7. テヘラン(イラン)

8. ダマスカス(シリア)

9. カトマンズ(ネパール)

10. アルジェ(アルジェリア)



 

生活費上昇の原因はドル高と賃料上昇によるインフレ圧力。

 

 このトップ10入りの背景にはドル高と賃料上昇によるインフレ圧力の影響があると見られている。

 

 香港の通貨は米ドルにペッグされているので米ドルの価格変動に連動する。つまり基準とした都市がニューヨークなので、相対的にドル高が他国通貨に比べて上昇したということ。逆にトップ10の常連であった東京は、円安が影響を及ぼし今回11位という結果となった。

 

 実質的なコスト高に関しては賃料上昇が原因とみられている。賃料の上昇分が食料品などの価格に上乗せされたということ。

 

(出典:Property Market Statistics

 

 

 全ジャンルの生活コストが高くなったわけではない。例えば公共交通システムの利用料や衣服は安く、前回と同じくランキング圏外だった。ランキング圏外だったので、詳細のデータは見当たらなかったが、仮にタクシーで30km程度走行した場合の価格を香港、ニューヨーク、東京で比較した場合、香港ではUSD30、ニューヨークではUSD50、東京ではUSD80程度かかり、香港が一番安いのは一目瞭然だ。(参照:.Taxiautofare.com

 

 


 

香港の生活コストは他の都市に比べ上昇を続けていく見通し

 

 ドル高傾向は欧州や日本の経済が回復しない限り続くだろうし、香港の不動産市場も2015年は概ね緩やかに上昇し、それと共に賃料も増加していくという見方が大きい。ということは、今回の調査のようにドルベースで生活コストを比較した場合、今後も香港の生活コスト上昇は続いていくのだろう。



 

※参照記事:

・South China Morning Post: Hong Kong in world’s top 10 most expensive cities to live for first time in over a decade

香港ポスト:香港の物価指数、東京をしのぎ世界で9位

Property Market Statistics

Taxiautofare.com

 

 

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